ミクスドメディア

3/30(土)-4/7(日)にかけて、当店にてデンマークを拠点とするアートマガジン[PLETHORA MAGAZINE]のポップアップを開催する。

 

本誌は、16世紀ルネサンスの人文学や、世界初の青写真といった人類文化における歴史的資料、はたまたイタリアの古文書ヴォイニッチ手稿やニコラ・テスラなどの未だ謎めいた歴史、デトロイトテクノやルードボーイといった音楽やコンテンポラリーアーティストの特集など、世界中の膨大な分野の中から吟味して選ばれたコンテンツを、70×50の規格外のサイズで、制作されたアート雑誌である。

 

これら特集の多くは、アートとして存在しているものではなく、歴史文献として何十年、何百年も貴重に保管されたものばかりである。それらをこの巨大な用紙に印刷することで、資料としてではなくアートとして、そしてこのマガジン自体が今までにはない新たな位置を築いたアート作品として成り立っているように感じる。

額装してアート作品として部屋に飾ることができる。

 

また印刷は、デンマークの美術書に特化したNARAYANA PRESSで行われている。ここにはヒンドゥー教の伝統的な技術と最新技術の両方を使用し、他には真似できない非常に再現性の高い印刷技術がある。それらを活用することで、復元不可能に思われる資料や、特殊な印刷を行うアート作品のプリントを可能にする。この新旧の技術を活用して行う印刷技法と、PLETHORAが提案する古代から現代までの編集力には不易流行的な共通点を見つけることができる。またこのクオリティの高い印刷から、遠くからまた近づいて細かいディティールまで、様々な視点でじっくりと時間を掛けて見てほしい。デジタルには絶対に抗えない貴重な体験ができると思う。

 

hibiは、古着やセレクトブランド、本やインテリアなどあらゆるものが入り混じったお店。またPLETHORA MAGAZINEはアート、マガジン、歴史の教科書と呼ぶべきか、様々なジャンルの拡張された地点に存在しているように思う。そのカテゴライズされていない立ち位置こそが独自性であり、それが個性として世に出回っているように感じられる。言語とは違いビジュアルに多義性があるように、この本にも多義性がある。それらがこの本の魅力のように感じる。


複製でもエディトリアルや印刷のクオリティという点から視るとかなりアヴァンギャルド

今回のポップアップでは、最新号の12号をメインにバックナンバーや、各号でフィーチャーされたアーティスト本、そしてPhilippe Baudeloucqueの京都展にあわせ制作されていたトートバッグとTシャツをポップアップ限定で販売させていただきます。

 




 

また12号のテーマ[模様と欠片]から自然界をキーワードに、中津にフラワーショップを構える[shiromimiryu]にお声がけし、空間アレンジメントをしていただきます。さらに、初日30日にはPLETHORA MAGAZINEのデュストリビューターを務める東本さんに在店していただきます。同時にshiromimiryuのフラワーショップも開催。空間から世界観を体験できる、特別な機会です。是非お気軽に足を運んでください。

木原

 

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