久しぶりのブログになりました。どうも木原です。
季節の変わり目、何を買えばいいのかわからない三寒四温の頃、自分はそういう時、特に気に入っているものを買い足してバリエーションで揃えています。最近は系列店FOMEでwellの受注会があり、お気に入りのジップアップニットとソックスを全カラー買い足しました。本も同じで自分の好きな雑誌は、概ね揃えるようにしています。

TOO MUCH : あらゆるテーマを様々な建築家やアーティスト、デザイナーが、それぞれの視点で多面的に論考していて、自分の興味を広範囲に広げてくれる。

Ilmm : 近年活躍している国内外のプロダクトデザイナー、建築家を2,3000字でびっしりと紹介しており、勉強になるIlmm。最新号が来週発売予定。
自分の好きなニュアンスや好みを認知することで、それが自分の輪郭を形成し、その人のアイデンティティとなり、かっこいい人になれるような気がしている。
今回ご紹介する新規取扱のfig.もそういった誰かの軸になるようなアイテムを展開しています。

ベルギーのアントワープとポルトガルのリスボンを拠点に、2021年からスタートしたライフスタイルブランド。アイテムは、無地のTシャツ、ロングスリーブ、レザースリッパといったシンブルなものをメインに、新作はオイルも展開していました。。
ディレクター兼デザイナーを務めるJoke Leonareは、グラフィックデザインを学びながら、並行してファッションデザインも学んでおり、ブランド設立以前から全体のデザインを研究することで、ブランドをメタ的な視点で捉えることができるセンスを持ったデザイナー。幼少期からマーケットに出向き、大量にものが溢れる中、自分の好みを探し当てるように、沢山のものを収集してきたそうです。

3年ほど前のドイツのマーケット。
そして、彼女が行き着いた先は、シンプルで控えめなデザイン。彼女が仕事を辞めて、旅をしていた頃、常にスーツケースでの生活を行う中、様々なロケーションで着用できるシームレスなアイテムが欲しかった。それは、ビーチでの一日やレストランの夕食、フェスやキャンプ、どんな時でも毎日着用できる必需品。それが彼女にとって、自分の軸を形成し、それを起点に様々なスタイルを楽しむための一歩になったそうです。
古着が好きな彼女にとって、新しい洋服を生産することは、間接的にも環境に負荷を与えるため、本当に作るべきか悩んだ末、古着として買う傾向が低い、最も身近なインナーとしての洋服を作ることに決めました。そこから派生し、デザインを削ぎ落としたスリッパや、全身をケアできるオイルを展開するなど、彼女の軸であり、本当に作りたいものをゆっくりとスローなペースで制作しています。

fig.のアイテムは、シンプリシティとシームレスをテーマに、丁寧に拘りを持ちながら、それでも誰もが手に取りたくなる余白を残しつつ、原型的なアイテムを制作しているように感じます。
インナー難民の自分にとってはパーフェクトなブランドでした。どれも手に取りたくなる絶妙なカラー展開、よそ行きにもスーパーに行くにも気軽に履けるレザースリッパ、どれも良いフォルムで、バリエーションで欲しくなるアイテムばかりです。メンズ、レディースでそれぞれ展開しております。明日から店頭に並びます。是非お試しください。


全て手摘みされたコットンとヘンプを使用して製作されたトップスシリーズ。ベルギー産のヘンプとトルコ産のコットンを使用。純度の高いオーガニック。

ロンtとtシャツのレイヤード。シンプルが故にできる組み合わせかと。

後ろ半分を削ぎ落としたようなフォルムが印象的なThe Slipper。

彼女がテキスタイルのことを教えてくれた。