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VISCOSE JOURNAL ISSUE 02: CLOTHES
VISCOSE JOURNAL ISSUE 02: CLOTHES
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VISCOSEは、2021年にニューヨークとコペンハーゲンを拠点に始動したファッション批評誌です。ファッション・アートスカラーでありキュレーターのイエッペ・ウゲルヴィグ(Jeppe Ugelvig)が編集長を務めます。毎号特定のテーマを掲げ不定期に刊行する本誌は、それぞれ異なる本の形式を採用し、ジャンルを超えた思考を提案することで、ファッションにおける研究、制作、また批評の可能性を拡げることに挑んでいます。あらゆる領域、産業、場所の孤立化を拒みつつ、世界中の知的なファッションコミュニティを対象に発信します。また、研究機関や美術館などと共同で研究を進めることで、広告を掲載することなく刊行を続けています。
第2号である本書は、第1号がテーマとして掲げた「スタイル(STYLE)」という「非物質的」な概念を翻すように、ファッションというものを構成する要素として最も「物質的」な存在である「服(CLOTHES)」に着目します。衣服は控えめに言ってどこにでもあり、製造、流通、取引など、複雑なシステムが世界中に張り巡らされています。それでも、服はその旅路や行き先が完全に明らかにされることがなく、しばしば、服そのものが商品であるということ、つまりファッション製品の総体的な汎用性以外にはほぼ意味を持たないかもしれません。本号は、様々な場所で活躍するアーティスト、思想家、作家陣に寄稿を仰ぎ、衣服を探ることを目的として制作されました。空虚的でありながら、同時にあまりにも多くの負荷を抱えた一つの記号として、欲望や人、場所の表現として、資本主義的な生産サイクルや身体を着飾る歴史を刻んだパリンプセストとして、そして、何の変哲もない物質の残骸としての衣服を。
Pages : 176 p
Dimension : 170 × 210 mm
Publisher : VISCOSE
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