COSMIC WONDER The North Village Fairがお店に並んでおります。
6月にイベントを行い、今季から正式に取り扱いを始めます。2ヶ月弱ぶりにCOSMIC WONDERの洋服が届きました。
箱の中には自然から生まれたであろう艶やかなベールを纏い洗練された衣装が、丁寧に包装されておりました。早くお店に並べたいという気持ちをのみ、程良い時期になるまで様子を見て、先週末から店頭に並んでおります。一度袖を通してみるとCOSMIC WONDERの世界に魅了されます。
僕がCOSMIC WONDERを初めてみたのは、フランスの雑誌purpleだったか林央子さんが制作しているインディペンデントマガジンhere and thereだったか、誌面でCOSMIC WONDERをみた時から、頭の中で円を描くように、この名前が脳裏に焼きついていた。
それからhibiの系列店となるFOMEがポップアップ形式で行っていた5年前(まだhibiもFOMEも実店舗を持っていなかった)、古着をメインに扱っていた頃、何度かCOSMIC WONDERの古着も扱っていた。僕らが原体験として洋服を楽しんでいた時代のもっと前の90年代中頃から00年代頃にかけてCOSMIC WONDERは、ファッションとアートの狭間でラディカルに彼らの精神世界を表現していた。5年前の僕らは2020年ごろのCOSMIC WONDERというよりも、それよりもずっと前のCOSMIC WONDERに興味を持っていて、その古着を楽しんでいた。
当時の僕らは今のファッションシーンにちょっとばかり嫌気がさしていて、90年代のファッションが変革していくシーンに縋っていた。
実店舗を始めてから、古着だけではなくセレクトブランドも取り扱いを始める。FOMEを初めて1年半が経ち、実店舗の良さや現時点で行われるクリエーションにフォーカスしたいという想いが日に日に強くなっていた。多分それはファッションというもの自体が、今を扱っているものだから。また僕らが歴史の中ですでに語られてきたブランドを掘り下げて語るような社会学者でも歴史学者でもなく、ただただファッションが好きなだけだったから。
それから僕らは改めてBLESSやSUSAN CIANCIOLOといったデザイナーやアーティストの"いま"にフォーカスして、彼らが今やっていることを色んな人に届けようとあれこれしている。その上で同じくらい大事なのは今のブランドや僕らの空気感を組み合わせて、新しい姿勢を見せることだった。
その後ファッションに捉われないデザインという広範な中で拡張していくお店としてhibiをオープンした。今では洋服を見に来る人や本、プロダクトを見に来る人など、ジャンルを超えてこの場に訪ねてくれる人がいて心底嬉しい。
そんな中、昨年末僕らが敬愛する雑誌purpleの初期の編集者であるエレン・フライスが来日し、COSMIC WONDERと合同で展示する企画が京都のStardustさんで行われていた。
そこに訪れるまで、僕は現在のCOSMIC WONDERの活動をあまり見ていなかった。そこでみたCOSMIC WONDERは僕が想像していたものと一変して、より日常的な洋服へと変わっていた。その時に試着させてもらったラップパンツとトップスのセットアップが格好良かった。野良着のような軽さのあるリネンのテキスタイルとジップやボタンを一切使わない腰に縛って巻くパンツのスタイルがとても新鮮だった。それに自分が背伸びしてきている感覚(所謂着させられた感覚)もなく、大阪の都会の場所でも、神秘的な洗練さを纏いながら、日常着として馴染む感覚があるような気がした。
イベントが終わったあと、あの時の感覚がしこりのように残りながらFOMEとhibiの営業を日頃と変わらず行っていたところ、COSMIC WONDERのデザイナー前田さんと古野さんが突然来店した。「以前のstardustの展示に沢山の若者が来てくれて、みんながFOME/hibiと答えたから気になって」と。突然のことだったので、緊張を超えた不思議な感覚の中、前田さんにたじたじとした説明で店内を案内した。
このご縁を機に、COSMIC WONDERが拠点を置く京都・美山に足を運んだ。大阪から車で約2時間かけて行ったその場所は、雪景色が一面に広がり、その中でポツポツと茅葺がみえる桃源郷のような場所だった。そして竜宮と呼ばれる前田さんの自宅にお邪魔した。入ってすぐのテーブルを超えて、囲炉裏がある畳の間で、前田さん、古野さん、前田さんと共に工藝ぱんくす舎を主催する工藝デザイナー石井すみ子さんとお話しした。自由と精神世界が根底にあるCOSMIC WONDERが、イメージではなく、日々の生活の中から表現にアプローチできる世界を目指していくという信念が、竜宮を訪れることでより具体的にはっきりとした輪郭で感じることができた。
それからhibiでCOSMIC WONDERを取り扱いがきまり、6月にはイベントも行った。前田さんと古野さんも店頭に立つというスペシャルなイベントもできた。
97年から会社として方向性を固めて、およそ30年立つこのブランドの全部を知ることは到底僕にはできないけど、このブランドが何故ここまで熱狂的な支持があるのか、そして未だに新たな支持者が募るのか、過去と現在の両方をみるとうっすらとその引力なるものがみえてきた気がした。90年代から2000年代にかけて、前田さんの頭の中で描いた空想上での精神世界が、徐々に前田さんが日々生活していく中で生まれる実体験として、表現するように変わっていった。
前田さんと一緒にランチに行った際に、昔話のように過去のことを色々とお話ししてくれた。その度に前田さんは「そういう時代だったんですよ」と口癖のように話す。前田さんが行うCOSMIC WONDERというプロジェクトは、「精神に作用する波動」という根底がありつつも、表層を変えながら常に新しい形へと希求しているように感じた。スタイルを変え、90年代と今とでは異なる表層に変わってもなお、根底にある信念がほと走る洋服、作品は、COSMIC WONDER(宇宙の驚き)という名前の通り、常に今を生きる上での驚きや波動を希求し続けている。
それがある種のデザイナーとしての姿勢であるような気がした。一度でいいから袖を通してほしい。COSMIC WONDERのアイデンティティや姿勢、それ以上に自分にとって精神が揺らぐ驚きがそこには溢れている。
COSMIC WONDER The North Village Fair
Old linen viscose canvas dolman sleeve top, Old linen viscose canvas wrapped pants

COSMIC WONDER The North Village Fair
Flower of Sashiko Tattsuke pants

COSMIC WONDER The North Village Fair
Organic cotton broad daily wrapped dress Ryukyu indigo

COSMIC WONDER The North Village Fair

かみ コズミックワンダーと工藝ぱんくす舎

ノノ かみと布の原郷 コズミックワンダーと工藝ぱんくす舎

お水え いわみのかみとみず

COSMIC WONDER Light Source "Sunprinting" 2012

ECHOES Yukinori Maeda

COSMIC WONDER Light Source 3 Light Streams 2009

purple journal 2008

espilcE Weeping Rock Yukinori Maeda 2006

Eclipse COSMIC WONDER

COSMIC WONDER Jeans 2006

COSMIC WONDER Jeans 2004

Magic Village COSMIC WONDER 2004

Forest Heights Lodge COSMIC WONDER 2004

The dress attachable a wall COSMIC WONDER 1999