今年の夏は赤が妙に気になる。つい先日、無性にサッカーユニフォームが欲しくなり、初めて梅田のKAMOに行った。正直サッカーの知識は無いので、色とデザインで選ぶわけだが、自然と手に取ったユニフォームはことごとく赤が入ったものばかり。何枚か試着して自分が選んだユニフォームはポルトガル代表のものだとわかった。チームのこととか全くわからないので、知らない人に「あ、ポルトガル代表!」と指をさされた時も適当にニコニコするしかなかった。何となく帰り道にeFootballをダウンロードしてみた。

最近、hibiの店内にも妙に気になる靴がある。マリヤムの真っ赤なローファーだ。先シーズンのアイテムだが、僕は今が1番良く見えている。一足だけ取り残されているけれど、そうやって欲しくなった人がいつか手に取ってくれたらいい。真っ赤な革靴を買う時は、衝動的に選ぶか気分が回ってきたタイミングだろう。ファッションレベルはそこそこ高いと思う。けれど、白や黒を選ぶ様な感覚で自然と赤色をチョイスできる人も素敵だと思う。
小学一年生の頃に仲良くしていた、立花くんという友達のことを思い出した。彼はお洒落な男の子で、女の子のイメージが強かった真っ赤なランドセルを選んで格好良く背負っていた。他の男子からは馬鹿にされていたけれど、気にせず飄々していた彼はずっと僕の憧れだった。



一般的に赤は女性らしい印象があるけれど、男性がさりげなく身につける赤は色気があってつい真似したくなる。立花の赤いランドセルみたいに、僕もさらっと使いこなしてみたい。ちなみに、マリヤムのローファーは黒を持っている。初めてマリヤムをhibiで取り扱いするタイミングで買った思い出の一足だ。このモデルはクセが無い良い意味で普通のローファーで、気兼ねなくスニーカー感覚で履けるからとても気に入っている。
赤はこれまでのレザーと違って柔らかく、履き心地が良い。形はベーシックなので色が派手でも全然くどくならないし、無理をしている感じも出ない。綺麗な原色の赤なので、汚れないようにちょっとだけ気を使って履いてほしい。男性にすすめたくて今回は全てメンズサイズでオーダーしてみた。
赤のローファーは黒よりも着用頻度は少ないとは思うけれど、履くたびに特別な高揚感を与えてくれると思っている。実際、週1、2ペースで履く方が飽きずにフレッシュな状態で付き合っていけるはずだ。
ローファーを使って何パターンかスタイリングを組んでみた。マリヤムのアイテムは古着が綺麗に馴染んでくれる。hibiにある古着をベースに新品の小物も取り入れた。




Tops: Euro S/S Shirt/Pants: 5 Pocket Cotton Pants/Accessory: The Lost Olympics Towel Sarf by V&A/Bracelet: Naranj Bracelet by Santangelo (Sold)
昔から赤と紺は大好きな色合わせ。清涼感が欲しかったので白の半袖シャツを合わせてみた。ユニオンジャックカラー。Abakeデザインのタオルも良いアクセントになっている。


Tops: 90s Border T-shirt/Pants: 70s Cotton Shorts/Belt: Rane Supreme Belt by Santangelo
この靴を見た時に、リゾート地に行きたくなったので、夏に振り切ったスタイリングが想像できた。大人っぽいくすんだ緑のボーダーTシャツにコットンのショーツを合わせ、ローファーをサンダルっぽく取り入れてみた。サンタンジェロのベルトは上から適当に巻くだけで野暮ったさが和らぎ、気品をプラスできるからとてもおすすめ。




Coat: Euro Packable Coat/Inner: Cotton Knit T-shirt/Pants: Cotton Pants/Accessory: Wingnut by Michael Marriott
少し季節を先取ったスタイリング。落ち着いたトーンの中に発色のいい色物をさりげなく差す使い方はhibiらしくて気に入っている。最近暑過ぎて想像しづらいけれど、秋冬で着る赤は間違いない。少しキザな雰囲気に、マイケルのナットのネックレスと赤いローファーが入るだけで一気に軽さが出た。
シンプルなローファーを作っているブランドは五万とあるけれど、僕はこれが良い。すごく特別なことをしているわけでも無いし、同額のものでもっと質の良い革靴はあるかもしれない。でも、どういうわけか「マリヤムで欲しい」と感じる、言葉では説明できない不思議な魔力がこのブランドにはある。自分のファッションに刺激が足りていない人、赤が気分だったら一度履いてみてほしい。僕たちが言語化しづらい魅力をより感じてもらえるかと。
佐々木



一昨年に行ったNYのマリヤムの店舗