mono.kultur #45 / Richard Price
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毎号ひとりのクリエーターにじっくりとインタビューを行うベルリン発カルチャー・マガジン「mono.kultur」。45号目は、アメリカの作家リチャード・プライス。
『フリーダムランド』や『聖者は口を閉ざす』などといった小説、映画『クロッカーズ』『身代金』の脚本など、幅広い活動を通してニューヨークを描いてきた彼のインタビューと、タクシードライバーとしてニューヨークを見てきたあとに写真家に転身したジョセフ・ロドリゲスの撮った写真で構成される。ブロンクスで生まれ、現在もハーレムに住んでいるという生粋のニューヨーカーであるプライス。街を歩きながら世界観を作りつつ、実際に警察官や救急救命士と一緒に行動し街の暗部を見て体験として体得し、作品を書き上げるという。そんな彼は、ニューヨークの夜や暗部を描きつつ、貧しい人々の暮らしに光をあててきた。
ブームボックスを前にポーズを決めるヒスパニック系の若者、空き地で焚き火をする男、寂れた集合住宅の一冊でサックスを吹く少年…ロドリゲスの写真は、現在ではすっかりジェントリフィケーションが進んだ街の80年代の姿を克明に切り取っている。文章と写真で構成され、ニューヨークへ捧げる、という異色の号。
Dimention : 200 × 150 mm
Pages : 48 p
Publisher : Kai von Rabenau